溶接の資格の重要性については、簡単にご紹介しましたが、今一度その重要性についてご紹介していきたいと思います。
みなさんご存じの東京の名所、東京タワーです。
この東京タワーに溶接の技術、あるいは資格が生かされているというお話をさせていただきましたが、こういった超大型建造物に溶接は欠かせない技術なのです。
スカイツリーも同様ですし、大きなビルや建物などにもこの溶接は重要です。
もう少し丁寧に説明すると、溶接の対象となる建物などの構造上、この溶接の技術が低いと、その構造自体ももろく、弱いものになってしまうのです。
こういった大型建造物に関わるためには、上級レベルの溶接技術が求められるのです。その評価の軸のひとつとなるのが溶接の資格です。
東京タワーや、スカイツリーなどはまさに超1級レベルの資格を持った溶接技術者が担当しているのです。
だからあれほどの高い建物が建造できるのです。
東京タワーはメンテナンスこそしていますが、竣工はなんと1958年です。もう55年もあの高さを維持しているのです。
何度も地震を体験していても、しっかりとそこに立っているのはそういった技術の結晶だからこその結果なのです。より高度な仕事とするためにも溶接の資格を高め、広げていきましょう。
それでは、溶接の資格について具体的にご紹介していきたいと思います。
かなり細分化されていますので、すべてはご紹介できませんが、イメージとしてこういう構造になっているところを目標にしていきたいと思います。
まず、溶接の資格は大きく二つの要素によって分類されています。
一つ目は、溶接の方法についての分類です。
もう一つは、溶接する素材に関する分類の二つがあります。
溶接の方法は、実はかなり多岐にわたっていて、併用する場合もありますので思った以上に多くの溶接方法があります。
ガス溶接、ティグ溶接といった種類があります。
ティグ溶接とは電気を用いた溶接の方法です。
どの素材にはどういった方法が良いのかということを選択しなければならないのです。
そのため、次は溶接する素材についての分類があります。
たとえば、鉄なのかチタンなのか、あるいはステンレスなのかとった素材による違いです。
したがって、それぞれ素材と溶接方法によって別れているのです。
これらには、手溶接(アーク溶接)、手溶接(ガス溶接)といった手法名が付されていて、それぞれ基本級と専門級に分けられています。
もちろん専門級の方がグレードが高く、溶接する際の体勢であったり、実際に溶接するときのように実技も考慮されるのです。