PC関連の技術全般を教える業務がWebインストラクターです。ジャンルやレベルは大小高低様々で、PCの電源の入れ方からタイピングの打ち方の講義、ハイレベルなものであれば、プログラミングやHTMLなどの実務的に使える分野と多岐にわたります。また、場合によっては講師が補足のテキストを作成する、資料を作成するといった必要もあります。
例で挙げれば、パソコン教室のアビバ、資格の学校TACやヒューマンアカデミーなどにあたります。
●教えるのに資格は必要か?
教えるものによっては必要です。WordやExcelなどを教える場合では、『Microsoft Official Trainer ( MOT )』という資格が必要になります。とはいっても、これらの資格を持っているということより、やる気や教える実際のスキルなどが重視される傾向にありますので、無資格、未経験でもWebインストラクターに就くことは可能です。
●活躍できる場所は??
近年、PCの普及が急激に増えているため、Webインストラクターの需要は非常に高まっています。企業の社内教育、パソコンスクール、大学や高校での情報関連の講座、または国や市が行っている高齢者向けパソコン教室など法人向けから個人まで幅広い対象・場所を相手に活躍できます。
●Web系の仕事がたくさんあふれている!?
実は現在、インターネットの急拡大の影響により、Web系のビジネスというのが無数に立ち上がっています。そのため、Web系の仕事はとても多く存在し、現在募集に対して応募が追いついていない状況です。そんな中、こういったパソコンのスキルを教えるWebインストラクターのような存在はとても重宝がられます。なぜならば、人手不足のため手をかけて新人教育ができないためです。そのため今後さらにWebインストラクターという仕事は需要が高まるでしょう。
●“教える”ということはまず“理解して使える”ことが前提
教えるというものは実は思っている以上に、難しいです。話し方などのテクニックもまずそうですが、その教えている人自身がまず教えるもの自体に対してきちんと理解をしていないといけませんし、もし理解していないまま教えたとしても聞いている方は腑に落ちないと思います。ですので、それぞれパソコンの技術を一つずつ覚えることが必須となってきます。そのため暗記量はとんでもなく膨大になります。
●こんな人がWebインストラクターに向いている!
まず人が好きなこと。これがないと教えるなんて仕事辛くて続けるのは難しいですよね。あとは意外に大切なのが、聞く力があること。お客さんが何を求めてWebインストラクターにスキルを学びたいといってきたのかといったゴールを聞き出してあげて、きちんと目標を把握する。ただ教えるだけでなく、お客さんの課題をきちんと把握し、ゴールを共に作りあげて達成する。どの仕事においてもおそらく一緒だとは思いますが、こういったマインドは教える仕事でも大切なのです。また当たり前ですが、教える相手に対して傲慢にならないこと。きちんと思いやりの心をもって教えていくことが大切になります。何も教える対象は若者とは限りません。高齢者対象の場合もあります。その時々に合わせた授業の設計、進め方というものも考えていく必要があります。
●Webインストラクターとして働いてからは?
無資格の方だと、就職までの研修の期間に資格を取るための勉強をする必要があります。多いところであれば複数の資格を短期間でとらなければならないため、就職活動する前から希望があるのならば、早めに資格を取っておくのが得策かと思います。また昇進に関しては、教えられる科目の数が増えて受け持つ生徒が増える、そのあとは教室の運営やエリアの統括など、教育でなく経営の方に参与することとなります。
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