■医薬分業
医師と薬剤師がそれぞれの専門分野に従事することで、
より安全で効果的な薬物療法を行うことを目的に、
今まで病院や診療所の中で行っていた薬の調合を
調剤薬局が担うようになりました。
■調剤薬局とは、
医薬品の調剤を行う薬局のこと。
調剤室を備え、法で定められた施設の基準をクリアし、
決められた人数の薬剤師が常駐して調剤を行います。
調剤の他に市販の医薬品販売もしています。
その他、患者さんごとに薬歴を作成し、
重複投与や飲み合わせ、症状に合った薬であるか、
副作用は出ていないかなどをチェックし、
安全に安心して服用できるよう、飲み方や使い方を
説明したり、相談に応じたりします。
■かかりつけ薬局をおもちですか?
今やコンビニの数より多いと言われている調剤薬局。
全国どこの病院の処方箋でも調剤が可能ですが、
顔なじみの薬剤師がいる「かかりつけ薬局」を
もつことをオススメします。
例えば、お年寄りが複数の慢性疾患を抱えて
さまざまな医療機関に通院していることで、
同じ薬が重複して処方されてしまう“重複投薬”
こんな場合でも、
かかりつけ薬局なら適切な対応ができ、より安全に
薬を飲むことができるようになるからです。
このように、
調剤薬局はただ薬を処方してくれる場所ではなく、
最も身近な医療提供施設、健康支援施設なのです。
●調剤薬局薬剤師として働く
調剤薬局で働く薬剤師を調剤薬局薬剤師といいます。
ですので、調剤薬局薬剤師として働くためには、
“薬剤師国家試験”に合格しなければなりません。
まず、薬剤師国家試験を受験するには薬学部などの
薬学専門の大学にて6年間薬学に関する様々なことを
勉強し、卒業することが条件になります。
薬学部が6年制に移行後、合格率は低下傾向でしたが、
2015年第100回薬剤師国家試験の結果は合格率63.17%
と前回より上昇しました。
●調剤薬局事務として働く
調剤薬局事務は、保険の確認やレセプト作成など、
事務作業全般を行います。
働きやすさと資格取得の手軽さで女性に大人気。
調剤薬局事務の資格は、国家資格ではないので、
資格が無くても働くことはできます。
しかし、これから就職先を探すのであれば
資格を持っていたほうが有利です。
扱うのは「薬剤」分野のみと、学習範囲が
限定されているので難易度はそんなに高くなく、
通信講座でも学べ、在宅受験も可能です。
また、調剤薬局事務は働き方も柔軟!
フルタイムで働くこともできますし、
パートタイムで、自分のスタイルにあわせて
働けるのも調剤薬局事務の魅力です。
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