調理師と栄養士の大きな違いは、
調理師は食に関する仕事の中でも「味」に重点を
置いているので、調理師が作成した献立は
栄養面より“美味しさ”や“見た目の美しさ”を
考えて作る場合がほとんど。
調理師免許を取るために栄養学も勉強していますが
栄養士に比べると、細かい計算や栄養指導は
できないことが多いようです。
一方、
栄養士は「味」よりも「栄養」に重点を置いている
栄養に関するプロフェッショナル。
職場によっては、調理師と共に厨房で仕事を
しますが、調理師とは異なり、調理のプロという
訳ではありません。
主な仕事は、栄養バランスを考えたメニュー作りや
食材の発注などですが、調理に関する仕事の
全般を任せられることもあります。
今や世界中で健康意識が高まり、美味しくて
ヘルシーな食事が求められています。
そこで注目なのが、
「栄養士の資格を持った調理師」の存在。
栄養士の資格を持つ調理師は、栄養に関する知識と
調理技術の両方共ハイレベルな人材なので、
健康のことを考えて栄養を計算し、更に持ち前の
技術で、味も見た目も良い食事を提供することが
可能なのです。
では、栄養士の資格を備えた調理師になるには、
どうしたら良いのでしょうか?
まず、栄養士になるには、栄養士養成施設として
特別認可された学校(4年制大学、短大、専門学校)
を卒業し、資格を取得する必要があります。
一方、調理師は、調理師養成学校を卒業するか、
2年間の実務経験(アルバイト含む)を積んだ上で、
国家資格に合格すれば、調理師資格が取得できます。
上記のことから、まず先に栄養士の資格を取得し
飲食店などの調理場で2年間実務経験を積み、
調理師の国家試験に合格するという方法が
最も効率的な選択肢と言えるのではないでしょうか。
また、栄養士と調理師のどちらかにを目指す場合は、
それぞれ専門分野が異なりますので、「栄養」と「調理」
どの分野を学びたいのか目的を明確にし、
進むべき道を決めましょう。
また、栄養士と調理師の資格を両方取得することも
できるので、今回紹介した上記の内容を参考に、
『美味しくてヘルシーな食事の提供』というニーズに
応えられる力を持つ「食」のプロフェッショナルを
目指してみてはいかがでしょうか!
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