通訳者と翻訳者は似て非なる職業。
同じ“外国語の使い手”といっても
通訳者と翻訳者では必要なスキルが
まるで違うのです。
そこで、
今回は「通訳と翻訳」について簡単に
ご紹介します!
■通訳<瞬発力が必要>
サッカー日本代表の外国人監督の指示を
選手たちに伝えたり、来日した
ハリウッドスターにインタビューしたり
語学を活かして活躍する仕事の代表格。
●形式により変わる通訳
<同時通訳>
話者の話を聞くと同時に訳す形式。
<逐次通訳>
話者の話の言葉を数10秒~数分に区切って
通訳する形式。
<ウィスパリング通訳>
基本的には同時通訳と同一ですが、
ささやく程度の声で訳すのが特徴。
上記の形式により、多少異なりますが、
通訳者はその場で瞬時にある言語を
異なる言語に変換して音声で伝えます。
細かい言い回しなどは問われませんし、
意外にも必要な資格はありません。
しかし、
高度な語学力とコミュニケーション力が
求められるのは言うまでもありません。
■通訳になるには
通訳一本で仕事をしていくのなら
大学で学ぶ以上の語学力を習得する
必要があると言われています。
では、高度なスキルをどう学んだら
いいのでしょうか。
まずは、専門の通訳養成スクールに
通うのが一番の近道です。
単なる語学力だけでなく通訳としての
イロハを学べるという点が最大の魅力。
また、より実践的なリスニング力を
身に付けたいのなら、
留学するのもオススメです。
その国の文化に触れておくことで、
発言者とのコミュニケーションが
スムーズになるからです。
■翻訳<持続力が必要>
翻訳と言えば、海外の書籍や雑誌、
歌詞など外国語で書かれた文章を
日本語に訳すこと。
一口に“翻訳”といっても
●文芸翻訳
小説やノンフィクションなどの文芸作品を翻訳
●実務翻訳
ビジネス文書、機械のマニュアルや文献の翻訳
●映像翻訳
映画やドラマ、ドキュメンタリーなどの翻訳
大きく3つの分野に分かれています。
同じ翻訳でも、
小説なら高い日本語の表現力、
学術書なら高度な専門知識と
その分野によって必要な知識やスキルなど、
求められるものが少しずつ異なります。
ですので、
単に外国語が理解できれば良い
という仕事ではありません。
■翻訳になるには
特に必須の資格はありませんが、
英語であれば英検1級、TOEC900点以上の
語学力が必要と言われています。
翻訳スクールや翻訳専門学校へ進むのが
良いでしょう。
専門の学校というだけあり、
ツテや直接的な仕事に通じる機会が
優っています。
翻訳は時間的な余裕があるので、
他の仕事をしながら副業として
行っている方も少なくありません。
また、大量の翻訳をすることあるので、
地道にコツコツと集中して作業できる
忍耐力も求められます。
憧れの仕事ではありますが、
通訳者と翻訳者は似て非なる職業。
もし、目指すのなら、
「自分はどちらになりたいのか」
「どちらが向いているのか」
を冷静に判断することが大切です。
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