クルマを作る工程はたくさんありますが、ここでは組立エンジニアの仕事内容をご紹介します。
たくさんの部品を組み付け、1台のクルマを作っていきます
車体やエンジンのほか、タイヤや窓やシートなど、
クルマにはとても多くの部品が使われています。
それらを決められた手順で正確に組みつけていき、
クルマとして動く状態に仕上げていきます。
■ 車体組立
・インストメントパネル取付
運転席にある、スピードメーターなどの計器や、
オーディオ、エアコンといった様々な操作スイッチをならべた前面にあるパネルを取り付けます。
・ガラス貼付
センサーで位置計測 車体前後のガラスは傷がつかないよう、ガラスを吸い付けて運びます。
その後、LED証明のセンサーでガラスを設置する位置を正確に計算することで、ズレることなくとりつっけることが出来ます。
・バンパー取付
バンパーは一人でも簡単に持ち運べるほど軽量化されており、プラモデルのように車体にはめ込みます。
また作業員が作業しやすいように車体の向きを90度回転させる工夫が施されています
・エンジン取付
下から上へ持ち上げて設置エンジン自体の組付はエンジン製造工程で行われますが、
エンジンと一緒に車体に組み込むサスペンションなどの部品を、あらかじめセットで組み立ておき、
車体の下からいれて取り付けていきます。
・シート投入
角度を計算して設置します。
別の部品工場で作られたシートをロボットアームが一脚(いっきゃく)ずつ、
車体に傷がつかないよう正確に位置を計算しながら車体の中に設置していきます。
・タイヤ取付
穴の位置をセンサーで確認
ガラス貼付と同じように、まず最初にLED照明のセンサーでタイヤのネジ穴がずれないように位置を計算し、
4体のロボットでタイヤをはめ込んでネジをしめます。
・ドア取付
機械と人の手で一緒に設置。左右2枚ずつ、あわせて4枚のドアを取り付けていきます。
ドアは可動式の機械に固定されていて運びやすくなっていますが、取り付けには必要なネジが多く細かい作業なので、
人の手で効率的に取り付けていきます。
■車体完成
すべての部品を組み付けたら、燃料のガソリンを少しだけいれて、作業員が実際に運転して
最後の検査工程へ移動させます。
(参照:HONDA クルマやバイクができるまで 工場見学に行こう!より)
自分が携わった車種の燃費が良かった、デザインが良い、不具合が少ない、など、
良い評判を聞くと自分の仕事を誇りに思います。
組み立てラインというのは、研究所とは違い、与えられた部品を組み付ける仕事であり、
燃費の改善、デザインの良し悪しなどは全く違う部署の仕事になりますので、かなり、地味な仕事といえます。
それでも、組み立てる工程がなければ車は作れませんし、それはプレスや溶接、塗装に関しても同じことです。
社員全員で、一つのモノを作り上げるのです。
(とある組立エンジニアの話より)
どんな仕事でもやりがいはとてもありますが、自分が携わった車が街中を走っているのを
見かけたら、とても嬉しくなるでしょうね。
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