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通誘導員から学ぶ「万能スキル」
通誘導員の誕生

交通誘導警備発祥は昭和37年頃、

日本が高度成長期と呼ばれる時代に入り、

東京オリンピックや大阪万博などが行われる予定があったことから、

世界中からやってくる選手や観光客などの対応するため、

欧米の警備システムや手法を輸入し民間企業によって作られたのが、

「最初の交通誘導員」の誕生だと言われています。

 

現在では、

イベント会場などで車両や歩行者が安全に通行できるよう行う誘導業務や

道路補修などが主な業務となっています。

 

そんな、人や車が安全に行き来できるように誘導する交通誘導員の仕事には、

一体どんな業務の違いや権限、責任などがあるのでしょうか?

次は、その辺りの話しをしていきます。


通誘導員の仕事と権限

まず、交通誘導という仕事には、

「交通誘導警備」と「雑踏警備」という二つの仕事があります。

 

この二つの仕事内容には大きな違いはなく、

交通誘導も雑踏誘導も共に、上記で書いたような、

人や車の安全を確保するため誘導し、事故発生などの防止・警戒する業務です。

 

但し、それぞれの業務担当には違いがあり、

交通誘導は主に『警備会社』が、

雑踏警備は『警備会社または警察』が業務を行います。

 

また、権限(法的強制力)の面では、

どちらの誘導業務であっても警備会社が行う場合には法的強制力は無く、

相手の任意的協力によって業務が行われますが、

警察官や交通巡視員などが行う場合は、

交通事故時などの交通誘導を行うこともあるため法的強制力があり、

それを指示を無視した場合には

「安全運転義務違反」などの罪に問われる場合があるという違いがあります。

 

その為、法的権限が無い交通誘導員の業務は、

常に、『その場の信号・標識に従った誘導』を行わなければなりません。

誘導員が信号や標識に反する誘導を行えば、逆に誘導員の方が、

「警備業法違反・道路交通法違反ほう助の罪」などの罪に問われる場合があるのです。

 

しかし、誘導される側の利用者が、

「誘導員には何の権限もないのだから指示を従う必要は無い!」という訳にもいきません。

仮に誘導員の指示を無視した結果、

何らかの事故を起こしてしまった場合は、

当然、指示に従わなかった側の責任になってしまうため指示に従うほうが無難です。

 

こうやって、改めて「交通誘導員」という仕事を考えてみると、

決定的な力を持っていない交通誘導員の仕事では、

工事現場などを利用する側の人をスムーズに誘導する為には、

権限の他に、それに変わるスキルが必要に思えてきます。

一体、それはどんなスキルなのでしょうか?

次は、その部分も考えてみたいと思います。


万能スキル」はコレだ!

先に学生時代に交通誘導員のバイト経験がある、

個人的意見から話しをさせてもらうと、

法的権限などがの無い誘導員がスムーズな誘導業務を行うのに必要不可欠なスキルは、

ズバリ、『笑顔』です。

 

そこを行き交う人や車、近隣住民の方々と“ちょっとした”交流を持たせてくれる「笑顔」は、

相手に「協力することへの抵抗感」というものを大幅に減らしてくれました。

 

今でも自分の周りでは、

交通誘導員の方に対する不満の声を聞くことがありますし、

自身の経験でも工事現場の近所の人や、そこを通るドライバーから、

クレームを言われることは毎度のことでした。

誘導員は工事現場などで、

警備服を着、誘導灯や旗を使い、通行人や車両に制止させる仕事です。

しかし、相手にとってそれは「単なる待ち時間」にしか過ぎません。

そして、その待ち時間は、

こちらが思っているより、相手側の方が遥かに長い時間に感じてしまうのです。

 

そんな時、とても役に立ったスキルが『笑顔』だったのです。

 

以前、テレビで「笑顔で踊りながら交通整理をする警察官」というのを観たことがありますが、

そこまで周りへサービスをするのは極端かと思いますが、

『止まって頂く時に頭を下げる、待っていただいてる間に目が合ったときは笑顔にする』

こういった小さな配慮が出来れば“踊る警察官”にも負けない交通誘導員の達人になれると思います。

 

一概にこのスキルが「一番必要なものだ」とはならないかもしれません。

しかし今では、笑顔がもたらす周りの人達への効果というものは交通誘導員の仕事だけに留まらず、

他の多くの仕事で応用実践できる『万能スキル』だとも思えるのです。

 

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