機械が大好きな人は多いようです。
筆者の夫も幼い頃から機械好きだったそうで、もちろん進学先も専門技術を学べることを最優先に考え、結果として現在は設計者として仕事をしています。
ちなみに筆者には機械の良さが分かりません。分からない、というか「便利なことは良いこと」とは思うのですが、「機械を観たり作ったりすること自体が目的」とは成り得ない、ということです。夫の会社の同僚ももちろん機械好きばかりです。それもいくつかの種類に分かれているそうで、組み立てが好きな人、工具収集が好きな人、操作が好きな人・・・と様々です。夫の話では、先日どこかの記事で「工具が好きな男性が多いのは、男性が工具を見るとビキニの女性を見た時と同じ脳領域が活性化し、興奮を覚えるため」と書かれていたそうです。もちろんその真偽は定かではありませんが、「何より機械が最優先」という彼らの様子を見ていると「無きにしも非ず?」とついつい思ってしまいます。
ところで、彼らは幼い頃から機会が好きですので、学生の頃から真剣に「機械設計の仕事に就くにはどうしたらいいのだろう?」と悩むケースが多いようです。その時に検討するのがやはり「資格取得」のようですが、実は機械設計に関わるような資格というのはあまり種類が無いのが実情です。とはいえ就職活動でアピールポイントとなる資格もいくつかあります。主な資格としては以下のようなものが挙げられますので、参考にしてみてください。
■機械設計技術者試験
一般社団法人 日本機械設計工業会が実施、認定する技術力認定試験です。客観的に、技術者としてどの程度の実力があるのかの指標となる資格です。特に3級は学生の受験も推奨されている内容となっているので、就職活動の際に企業に向けて「自分はこれだけやる気がある」という部分をアピールするには非常に良いと言えるでしょう。
■CAD
CADとはコンピューター上で設計図を作るソフトです。これは設計を行う人にとって、かなり重要な技術となります。現在はあまり手書きの設計図は歓迎されません。もちろんCADを専門に扱うスタッフが社内に居て自分はCADに触らない、という機械設計者も中にはいますが、「描く」ことはできずとも「自由に見る」ことはできないと結局困る、ということが多いようです。確実に必要となる技能ですので、早くから操作に慣れておくことで入社後に有利となるでしょう。
■工業英検
設計は日本国内で行い、量産は海外で行う、ということが多いため、英語は理解できるに越したことはありません。また、部署によっては英語必須の場合さえあります。とはいえ、簡単な受け答えができれば、あとは「良く使う単語」「専門的な言い回し」を集中的に覚えることが非常に効果的です。そのため工業英検の勉強は後々役立ちますし、就職活動でも有利な資格でしょう。
■溶接管理技術者
量産段階になると必ずといっていいほど「溶接」の工程が入ってきます。そのため、溶接の知識があると、量産の現場と話が通じやすかったり、向こうに話をきいてもらう姿勢ができやすかったりと、有利なこともあるようです。元々機械設計が好き、ということでしたら溶接管理技術者の資格取得の勉強も面白く感じられるのではないでしょうか。
このように、実務に関わってきて後々役立ったり、面接でのアピールポイントとできたり、と、取得しておくと有利な資格がいくつかあります。もちろん必須条件ではありませんが、どれも「実際に現場で機械設計に携わりたい」と本気で思っている人でしたら抵抗無く勉強できるような内容ばかりなので、結果としてこれらの資格・技能を持っていると、就職活動時に「この人はやる気がある」と思ってもらいやすくなるはずです。
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