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まどきの家庭 両立事情
まどきの家庭 両立事情

いかにして仕事と家庭を両立させるか、という問題が、多くの女性に圧し掛かってきています。

不安定な雇用状況を受け、最近の若い夫婦の多くが共働きを選択しています。女性側の意向としては「専業主婦になりたい」という人の割合が年々増加しているようですが、共働き世帯は増加しています。つまり「女性も働かないと生活に困る」状況があるものと考えられます。

終身雇用制度が崩壊し、夫の昇給・昇進が望めないばかりか、いつ解雇になってもおかしくないという世の中です。妻が、例え正規雇用でなくとも少しでも継続的に収入を得ていれば、万一の際にも家族が安心して過ごせるという、いわば「保険」のような役割を求めて働きに出る妻が多いという話もあります。すると自然と、女性は家庭と仕事を両立させることを強制されます。

 

そういった中で問題とされているのが「女性の負担増」。現在は多くの場合、職場で「女性だから」という理由で差別されない代わりに、男性と同じように働くことを要求されています。昔は夜11時以降に女性を勤務させることは法律違反でしたが、それも撤廃されています。その結果、終電までに帰れない、というような過酷な勤務を強いられている女性も少なくありません。しかし家庭では相変わらず、家事・育児は女性の仕事とされています。最近は男性の家事参加・育児参加もかなり活発になってきているとは思いますが、個人差が大きいというのも同時に感じます。

例えば、筆者の夫は家事に協力的、というよりも自主的にどんどんやってくれるタイプです。しかし、近所に住む友人夫婦は夫が家事をあまりしません。特に食事の支度については夫がほとんど手を出さないらしく、妻がいつも愚痴っています。これは男性側の両親がどのように教育してきたか、ということと、男性が実家から自立して自ら家事を行うような環境を経験したことがあるかどうか、ということが深く関係してくるように思われます。

筆者の夫の両親は昔から共働きで、しかも母親の方が収入が高いという環境だったため、幼い頃から父親が料理以外の家事の大部分を引き受けて来たようです。また、夫は一人暮らしが長かった為、自分一人で家事と仕事を両立させるという能力を身に付けています。しかし前述の筆者の友人夫婦の夫が育った家庭は、お父様の絶対的権力の下で家族が縮こまって生活するような環境でした。しかも結婚までずっと実家暮らしで一人暮らしの経験がゼロ。つまり間近で「共働き夫婦の協力体制」を見て学ぶ機会が無く、さらに「自分で家事を行う」というごく当たり前の習慣さえ身に付ける機会が無いまま結婚に至ってしまったため、上手に妻と家事の分担を行えなかったのでしょう。ちなみに友人夫婦はのところも妻の方が高収入ですし圧倒的に多忙ですので、もう少し夫が協力的でも良いのかなと、筆者としても間近に見ていて思ってしまうような状況です。

 

夫に家事を分担してもらうことは、妻との生活だけでなく、その前の何十年物積み重ねにかかってくるという面も否めず、頭ごなしに「いいから家事を始めろ!」と妻や社会に言われたところで、やる気もないし、そもそもできない、という男性も多いようです。

筆者の意見としては、時間も手間もかかりますが、とにかくじっくり「育てる」という以外には方法は無い気がします。国としても「女性の社会進出」「育メン」などという言葉を流行させて後方支援をし、環境はある程度整えてくれていると思います。あとは、夫の協力があれば、女性は家庭と仕事を両立することができます。男性本人の「やる気」だけが必要なのではないでしょうか。

共働きできれば、それなりに自分の生活レベルも上がる。そんな意識を男性に持ってもらい、おだて、褒め続け、子どもを育てるような根気を持って接することこそ、夫にも家庭で家事を分担してもらい、女性が仕事と家庭を両立するための一番の近道でしょう。

 

 

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