土木作業員の仕事は、工事現場で力仕事をしたり、重機を運転したりすること。
「土木工事」とひとくくりにされてしまいがちですが、さまざまな仕事があります。
例えば大型の工事や公共工事で言うと、道路・河川・ダム・橋梁・建築物などが
ありますし、中にはガスや水道、電気などを地下に埋設する為に伴い行うものも。
この他にも宅地の造成や区画整理、田んぼや畑の耕地整理や用水路・排水路の整備、
マンションやビルなど、民間工事に伴って行う工事、更に、土砂崩れや洪水などの
災害現場の復旧工事も含まれます。
このように、土木作業員は活躍できる場が非常に多い職種といえます。
土木作業員になるために特別必要な学歴や資格はありません。
ただし、東証一部上場などのスーパーゼネコンに入るには、大卒であることは必須。
また、一作業員ではなく将来的に国全体の土木工事を牽引するような存在になりたい
のであれば、工業高校や専門学校、大学などで土木関連の学科を専攻して専門知識を
身に付けておくと良いでしょう。
その他、土木関連の図面を作成する為に必要なCADソフトが使えたり、さまざまな
書類を作る為にWordやExcelの知識やスキルがあるとより仕事の幅が広がります。
「この仕事を極めたい!」
そう思うなら、資格を取るなどしてその道のプロとして進んでいくことが可能です。
例えば、
●車輌関係(玉掛け作業者・クレーン操作・大型車両や大型特殊車両など)
●重機関係(ショベルカー・ホイールローダー・モーターグレーダーなど)
●測量士、土木施工管理技士など
土木作業員という仕事は入り口が広くて奥深さがあり、新たなキャリアプランを
作り出すこともでき、いろいろな面白さが見出せる仕事なので、興味があるなら
迷わずチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
近年、土木作業の現場で活躍する女性が増加中で、その中には現場監督として
指揮を執る女性もいるほど。
現場での仕事に強い情熱を持った女性が増えたことにより、業界全体が活性化
され、イメージの向上にも繋がっています。
一見、土木作業員の仕事は肉体的にハードで、女性が働くには大変そうですが、
土木現場の職種は多岐に渡るため、実は技術や能力があれば腕力は問われない
仕事もたくさんあります。
今後は、新しいものを造るより、修繕や改修などといった工事が増えて今まで
造ったものを長く使うようなシフトにチェンジしていくとみられています。
過去に造ったものの数だけ修繕・改修工事があるわけなので、土木作業員の
仕事がなくなることはありません。
将来も安定して食べていける仕事です。
国が女性活用推進に本腰を入れ始めたこともあり、職場環境も少しづつですが
改善され始め、女性雇用に前向きな企業も増えています。
理想の環境とはまだいえませんが、思い込みや偏見を取り払って、広い視野で
自分が活躍できるフィールドを探してみてはいかがでしょうか。
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