これが風呂上がりの醍醐味♪
他にも声を出して叫びたくなる瞬間ていろいろな場面でありますよね。
「醍醐味」を辞書で引くと、
『その物事を深く経験して得られるよさで、他の何ものにも代えることができないもの』とあります。
(新明解国語辞典・三省堂)
まさに!あの一口の爽快感と旨さ…他の何ものにも代えることが出来ないです。
そんな醍醐味の語源は…
味と言うからにはどんな味なのだろう…
インドから伝わった言葉で、牛乳を精製する過程における五段階の味の最後に到達する最高の味。
(乳味、酪味、生酥味、熟酥味、醍醐味)
今風に言えば、「究極の味」でしょう。
そして醍醐と聞けば、歴史が得意な方なら思い浮かべる人物がいるはず。
そう、平安時代の醍醐天皇です。
927年に制定された延喜式(えんぎしき)という法令には
「牛乳は1斗を煮て、蘇を1升(しょう)作る」とあり、この法令ををつくった時の天皇が醍醐天皇であった為、
最高の味の名前に、時の天皇の名前が付けられたという説も…
平安時代の人々にとって醍醐天皇はあこがれの存在だった事がうかがえますね。
時代が流れた今でも、日常的に使っている言葉の中に日本の歴史が垣間見えました。
「旅の醍醐味って、いかに自分の肌で感じるかだと思うんです」そう語るのは、
ある旅行誌の創刊者であり編集長でもある米国人。
彼が大学の学生の時、カリフォルニアの紀伊国屋書で見た日本の雑誌。
そこには欧米と全く違う雰囲気の写真、デザイン、ファッションがあった。
彼は日本に強く興味を持ち大学を卒業したその翌日に日本へ。
すっかり日本が気に入り、在住して20年以上にもなるそうだ。
そんな彼が東日本大震災で未曾有の大地震を体験し、
「自分たちも、雑誌も、原点に戻ろう」と思い立ち、日本の旅のルーツ=原点である旧東海道500キロを踏破した旅に出掛けた。
そこで味わった旅の醍醐味をこう話してくれた。
「旧東海道は国道1号線だと思っている人が多いですが、実は違うんです。
道を探しながら歩くのは大変だったけど、この旅をしていたらタイムマシンに乗っている感じですごく楽しかった。
カルチャー、歴史、自然が全て融合して残っているのが日本の特徴だという事に気付いたんです。
例えば、500年前から続くお店があったり、あの松尾芭蕉が泊まった宿に泊まることができたり…
忍者の子孫に会う事が出来たりもしました。
忍者には和菓子屋さんが多かったという噂も聞いて驚きの連続でした。」
学校で学んだ歴史じゃなくて、五感を使ってこそ体験できる醍醐味なのでしょう。
まさに肌で歴史を感じ、旅行誌を読むだけでは味わえない本当の旅の醍醐味と言えるでしょう。
私も醍醐味を味わえる旅に出掛けてみたくなりました。
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